ドラム譜の読み方はちょっと特殊!音符、記号にも注意

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これまでの音部記号では、

それぞれで音の高さを

表すことを説明してきました。

それぞれの音部記号で紹介した

扱われるパートで大体のパートは

揃ってきたのではないかと思います。

しかし、足りないパートがあります。

タイトルにもなっているので、

お気づきかと思います。

そうです、

ドラム

です。

クラシック、ブラスバンド的な言い方ですと

パーカッション

でしょうか。

今までは音の高さを表すという視点で

説明をしてきましたが、

ドラム、パーカッションは

音の高さが明確にありません

厳密に言うとある、

また、完全な絶対音感を持っている人は

音の高さを認識していますが、

一般的にドラム、パーカッションは

音の高さを認識していないので、

音の高さはないものとしてここでは扱います。

(余談ですが、絶対音感を持っている人は

手を叩く音を「Eのフラット」などと

認識するようです)

それでは、

音の高さを持たないものを楽譜でどう現すのか

見ていきましょう。

ドラムの構成について

ドラムの音を表す前に

ドラムがどのような音で構成されているかを

確認しておきましょう。

ドラムの絵と各楽器の名称です。

1-8-2_drums

これが基本構成となります。

バスドラムを2つにするなど

いわゆるツーバスと呼ばれる構成も

ありますが、音を表すという点では

これだけおさえておけばとりあえず

十分です。

ドラム記号での音の読み方

ドラムの音の種類がわかったところで

ドラム記号で表した音を見てみましょう。

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今までの音部記号と同様に

ドラム記号が付与されることによって

五線譜のどこが何の音になるか

決まります。

ここで注意してほしいのは、

音符の書き方です。

いままでは、白丸の音符で表しましたが、

ドラムでは、黒丸か×で表す

と覚えておいてください。

CDE・・・といった音階でも

黒丸は使いますが

それは次のコンテンツで取り上げますので、

ここではドラムは黒丸か×で表す

と覚えておいてください。

ドラム記号で扱われるパート

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ドラム記号で表すパートは

何になるのかを紹介します。

ずばり

ドラム

です。

ドラム記号と呼ばれるだけあって

ドラムしかありません。

なぜあえて取り上げたか?

打楽器ってドラムだけではないからです。

最初にちょっと触れましたが、

クラシック、ブラスバンド的な言い方ですと

パーカッション

ってありますよね?

具体的には

トライアングル、カスタネットなどと言った

一つの音しか持たないような楽器です。

これらはドラム記号とは違った形で

表されます。

それでは、見ていきましょう。

パーカッション記号での音の読み方

ドラムに比べて簡単ですので、

早速見てみましょう。

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シンプルですね。

今までは五線でしたが、五線ではありません。

線は一つのみです。

音の種類が1種類だからと考えれば、

納得するのではないでしょうか。

パーカッション記号で扱われるパート

1-8-6_percussion2

既に少し触れていますが、

改めてパーカッション記号で扱われるパート

を紹介します。

・トライアングル

・カスタネット

・シェイカー

・マラカス

・カバサ

・タンバリン

・・・etc

です。

色々種類はありますが、

共通な楽譜で表せます

これから作曲を行う上で使うかな?

と思う方も多くいるかと思いますが、

ズバリ言うと

意外と使います!

入れるとなかなか良い味が出たりして

なかなか面白いところです。

そういったこともあるので

ここで取り上げてみました。

補足 ドラム記号の歴史

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ドラム記号は、

他の音部記号と比べ歴史が浅い

です。

歴史が浅いというのは何を意味しているのか?

書き方のルールが定まっていない場合がある

ということなのです。

というのもドラムセットの構成は奏者により

様々な形態があるので、楽譜上の表し方も

何通りかできてしまっていたのが理由です。

そのため、

ここの音はバスドラム

ここの音はスネアドラム

・・・etc

といったように

注釈を付けている場合があります。

注釈の付け方は以下のような形となります。

・スネアドラム → S.D.

・バスドラム → B.D.

・ハイタム → Hi Tom

・ロータム → Low Tom

・フロアタム → Floor Tom

・ハイハット → H.H.

・クラッシュシンバル → Cym.

・ライドシンバル → Ride

近年ではDTMがだいぶ発達したため、

共通化されていると思われます。

今回説明した読み方も

DTMでの表記と同じですし、

最もポピュラーなものとなります。

そのため、作曲する上では問題ないのですが、

他の人の曲を読む、特に

ちょっと昔のバンドの楽譜を見るときなどは、

注意してみてください。

最後に

ここでは、ドラム、パーカッションと言った

いわゆる打楽器の音の表し方について

学びました。

CDE・・・といった音階とはちょっと異なるので

打楽器でまとめてという形で

説明してみましたがいかがだったでしょうか?

ここまでのコンテンツで、

音の高さについては一通り全て触れました。

楽譜上の音程の表記、読み方の前にこれだけは知っておこう

で音には高さと長さがあると説明しましたが、

次は音の長さについて説明していきます。

ここで一区切りでもあるので不明点がある人は

しっかりと復習しておきましょう。

それでは、

バッチリ理解できたなら次に行きましょう!

「楽譜の読み方・音の長さ編」

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