これまでに音楽を構成する3要素
リズム
ハーモニー
メロディー
を説明しました。
作曲を行う上で、これら3要素を作っていく
ことになるのですが、
何からどう作ったらいいのか?
という点について触れたいと思います。
アイディアを出すことと曲を作り上げる違い
まず作曲には2段階あると考えてください。
第1段階目はどんな状態でしょうか?
例をあげてみます。
・鼻歌で良いメロディーが浮かんだ
・ギターでコードを鳴らしたら良い進行だった
・リズムを刻んだらなんか乗れるリズムだった
といった
なんとなく、フィーリングから得られるものや
・入りから盛り上がるメロディーを作った
・後半に最高に盛り上がるメロディーを作った
・コード進行でクリシェを使おう
・ツーファイブのコード進行を使おう
・4ビートのリズムを基準に前乗りしよう
・2ビートでダブステップっぽくしよう
といった
割と計画的に作成するもの
(意味がわからない単語があっても大丈夫です。進めて行けばわかるので計画的に作っているんだなくらいに思ってください)
があります。
フィーリングと計画性、正反対の2つですが、
ここで共通するのは、
音楽の3要素のいずれかの部品を作っている
というところにあります。
部品という表現をしたのは、小節に換算すると
2小節、4小節、8小節程度
の長さのため、一般的に曲とされている
長さよりも短いからです。
この短い小節の部品を作り出すことが
作曲の第1段階目と言えます。
つまり、アイディアを出すということですね。
このアイディアを出す段階では
3要素どこでも良いです。
特にフィーリングの場合は、
2要素、3要素同時かもしれません。
第1段階目のアイディアを出すところまで
できたら次は第2段階目になると考えています。
具体的にどんなことを
第2段階目でやるかというと、
第1段階目で出たアイディアを元に
足りていない他の要素を足したり、
アイディア部分より後の3要素
または
アイディア部分に向けて導入する3要素
を作り上げるといったことになるます。
つまり
第2段階目のところは曲を作り上げる
というところになると言えます。
曲を作り上げる時に作る要素の順番
先ほどは、
第1段回目のアイディアを出す段階では
3要素のどこから出しても良い
と書きました。
では第2段階目の曲を作り上げるときには、
3要素のうちどこから作るのでしょうか?
答えは、
どこからでも良い
です。
つまり、決まりはありません。
ですが、
ここではこの作り上げるという段階においては
この順番で作り上げていった方が良い!
という考えがあるので説明します。
ずばり、最初に作り上げたい、決めたい要素は
リズム
です。
やはりリズムは音楽、曲の土台であり、
最初に決めておきたいところです。
ちょっと実践的なことを交えると
○○秒の曲と指定があった場合、
アイディアのメロディーのBPMを
調整して、リズムを作っていけるため、
完成に近づいてからの調整がない
または、少なくて済みます。
※完成に近づけば近づくほど調整が大変です
そのため、
BPMはこうする
ビートは○ビート
前乗りにしておくか後乗りにしておくか
などを決めて
その曲の基本のドラムパターンを
作り上げておくのが良いでしょう。
※ビートをもっと知りたい場合はこちら
「ドラムのビートとは?色々な種類を体感しながら名前を知ろう」
土台を決めて置くとブレにくいので
途中まで作ったけど完成できない
といった状態に陥ることは
格段に少なくなります。
次に決めたいのは
ハーモニー
です。つまりコードですね。
この理由としては、
メロディーはコードの上に成り立つもの
と考えているからです。
もちろん、コードがなくてメロディーだけ
の曲もあったりしますので一概には
言えませんが、コードが存在する曲は
必ずコードの上にメロディーが乗っている
と考えています。
ここでは詳細に取り上げませんが、
コードによってはメロディーで使えない音
好ましくない音が出てくるため、
こういった面からもコードを作り上げることを
オススメします。
なお、アイディアがメロディーだった場合は、
コードを後から作ることになりますが、
良いハーモニーを生み出そうとすると
ちょっとしたテクニックやコツが必要に
なってきます。
このようなことからもコードから作り上げる
のが良いと考えています。
どの単位で曲を作り上げていくか?
ここまでで、曲を作り上げるのは
リズム → ハーモニー → メロディー
の順番が良いと説明しましたが、
これはどの単位なのでしょうか?
1曲全てでしょうか?
Aメロ、Bメロ、サビなどの単位でしょうか?
こちらについては、
Aメロ、Bメロ、サビなどの単位
がオススメです。
1曲分だとさすがに長いので同じ要素を
最後まで作り上げるのは難しいと思います。
個人的には
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ
くらいで区切って
リズム → ハーモニー → メロディー
を回していくとAメロとBメロで
狙って雰囲気を変えたり、
イントロとAメロは雰囲気を変えずに
滑らかに繋ごうなどといった作り方が
できると思います。
最後に
音楽を構成するのは3つの要素がある
という分解する
「音楽のリズムを記号含め解説!基礎とその効果、役割について」
「音楽はコードで印象が変わる!ハーモニーの基礎と役割とは?」
「音楽のメロディーの意味、ハーモニーとリズムの関連性とは?」
の解説とは逆の視点で、
3つの要素をどう結合して行くか
という形で解説してみましたが
いかがだったでしょうか?
ルールがないため、
個人的な主観が多く入っていますが、
私の今までの経験ですと、
ここで解説した進め方が
スムーズに作曲できたり、
効率的に作曲できると感じています。
ここは実践していく中で、
感じ取っていただければと思いますので、
次のレベルからは実際に作るというところを
解説していきたいと思います。