ヘ音記号の楽譜の意味、ト音記号との使い分け方

1-5-1_title

今までは、

ト音記号での読み方を見てきましたが、

ここでは、

音部記号のうちのヘ音記号を用いて

ドレミ~といった具体的な音の高さ

を読んでいきます。

ト音記号での読み方の説明を理解していれば

難しいことは一切ないので、

ト音記号ならわかる!という人は安心して

いきましょう。

逆にト音記号の読み方に不安がある人は

ト音記号の楽譜の読み方を完全マスター!まず基礎を固めよう

でもう一度復習してから進みましょう!

ヘ音記号での音の読み方

それでは早速、ヘ音記号を見てみましょう。

1-5-2_score1

今までのト音記号の代わりに

別の記号が一番左端にありますね。

この記号がヘ音記号です。

ヘ音記号が書かれることによって

ト音記号と同様に

音符に音の高さの概念が生まれます

具体的に

どの位置がどの音の高さ(音程)になるのかを

示したのが下記になります。

1-5-3_score2

ヘ音記号の上に1つ線を足して表される

C(ド)はC4

です。

ト音記号と比較してみましょう。

ト音記号では下に1つ線を足して表されるC(ド)が

C4

でしたね。

1-5-7_score4

ト音記号と比較してみるとヘ音記号

低い音を表すのに適しているということを

理解できたかと思います。

それではこれを踏まえると

ト音記号で扱う音の幅(カバーする音域)は、

下記のようになります。

1-5-4_score3

また、

ト音記号との使い分けをイメージするために

ト音記号、ヘ音記号

それぞれでカバーする領域を

1枚の図にしてみました。

上記で

ヘ音記号の音域を扱うパートは

ヘ音記号を使い

ト音記号の音域を扱うパートは

ト音記号を使う

といった使い分けが良いでしょう。

それでは、ヘ音記号で扱われるパート

について次で説明します。

ヘ音記号で扱われるパート

1-5-6_keyboard

ヘ音記号で表しやすいパートは

何になるのかを紹介します。

キーボードの左手パート

低音寄りのストリングス

(チェロメイン)

となります。

リズムギターのように

ハーモニーとリズムを担当するパート

というよりは低音からしっかりと

ハーモニーを支えるようなパートですね。

ハーモニーについては別のコンテンツで

説明しますので、

・ハーモニー

・和音

・コード

のどれかが思いあたる人は、

あれかな?

くらいに思っておけば良いかと思います。

どれも思いあたらなくても安心してください。

説明する時が来たら、

しっかりとおさえていきますので!

補足 ヘ音記号の由来

ト音記号同様、

DTMの普及や楽譜作成ソフトの普及により

近年では、手書きでヘ音記号を書く必要がない

時代になってしまいましたが、ヘ音記号も

名前の由来

形の由来

それぞれについて説明します。

まず名前の由来です。

ヘ音記号の書き方ですが、

真中から外に向かって

右に円を描くように書き、

その後、

1本目と2本目の間と

2本目と3本目の間に

点を打ちます。

書き始めるスタートの位置に注目して

記号を見てください。

1-5-5_writing

何かに気がつきましたか?

ト音記号の名前の由来を

覚えている人はわかりましたね?

開始位置がF(ファ)の位置になっていますね。

「F」は日本語の「ヘ」にあたります。

つまり、

「ヘ」が中心に来るため、

ヘ音記号と呼ばれます。

もし、手書きで書く場合は、ト音記号と同じく

開始位置はとても重要

なので注意しておいてください。

次にヘ音記号の形の由来です。

「ヘ」が中心という説明をしました。

「ヘ」は「F」の別名でしたね。

ト音記号は「G」が形の由来、

ヘ音記号は「F」が形の由来

となったと言われています。

以上、ヘ音記号の由来でした。

やはり、形の由来よりも名前の由来の方が

価値があるので、覚えるのであれば

名前の由来を優先すると良いですね。

最後に

いかがだったでしょうか?

ト音記号でも同じことを記載しましたが、

補足については、覚えなくても

本サイトを読み進める上では全く困りません。

ヘ音記号で書いてある楽譜の音がわかる

自分でヘ音記号楽譜に音を書ける

この二つができるようになっていれば、

ここのコンテンツとしては大丈夫です。

できたのであれば、

次の

8が付くのはト音記号だけじゃない!ヘ音記号ではどうなる?

に進みましょう。

SNSでもご購読できます。