ドラムの作曲の仕方を徹底解説!打ち込みでも基礎を抑えよう

ここでは

ドラムパートの作曲の仕方

を説明します。

ドラムはハーモニー、メロディを

担当することがなくリズム専門パートです。

そのため、

リズムの最も基礎となるところになるので

しっかりと抑えていきましょう。

また、

生演奏のドラムパートでも

近年では多く使われる打ち込みでも

共通する作曲の仕方なので

ここで基礎を固めましょう。

バスドラムの役割

まずはバスドラムから作っていきますが、

作る上でバスドラムが

どのような印象を与える音なのか

を説明します。

改めてバスドラムの音を聞いてみましょう。

ヘッドフォン、イヤホンではなく、

スピーカーである程度大きい音量で聞けるので

あればそちらの環境で聞いてみてください。

バスドラムの音

どうでしょうか?

ドス!っと太く重い感じがしますね。

後ほど出てくるシンバルやスネアと

比べるとよりその違いがわかるかと思います。

スピーカーで聞いた方は、

体の芯、みぞおちあたりに

響いてくる感じがしませんか?

この体の芯に響く音がバスドラムです。

体の芯に響くとどうなるでしょうか?

リズムに乗れるようになるのです。

つまりバスドラムはリズムパートでも

最も基礎的なところを担っています。

それではバスドラムをどう作っていくかに

移りましょう。

バスドラムの作曲の仕方

バスドラムの作り方の3つのパターン

を取り上げます。

ここで取り上げたパターンを基礎として

ちょっと変える応用をすればあなただけの

オリジナルパターンを作ることも可能なので

しっかり抑えていきましょう。

拍子はオーソドックスな4/4拍子で説明します。

パターンの1つ目です。

1拍の先頭に入れます。

1小節4拍全ての先頭に入れた例

を見てみましょう。

一定の等間隔で乗れる感じがしますね。

バスドラム単体で見るとちょっと面白みが

欠ける気がするかもしれませんが、

このパターンで作られている曲は

世の中にたくさんあります。

とはいえ、これから何曲も作っていく上では

このパターンだけでは物足りなくなります。

では2つ目のパターンです。

1拍の先頭ではないところに入れます。

2拍目、4拍目を先頭以外に入れた例

を見てみましょう。

先ほどと比べてどうでしょうか?

ちょっと違う感じの乗りになりましたね。

ここでは

8分音符のずらしで、

1拍に1つの音が入るようにしてみましたが、

ずらし方は、

16分音符でも32分音符のずらし

でも良いですし、

1拍あたりに入れる音の数は、

1つでなくて複数の音でも

大丈夫です。

ただし、

細かすぎると複雑になり、リズムの乗り

というところがぼやけがちになるので

あくまでもバスドラムで

リズムの基礎の乗りを作っている

ということを忘れないでください。

では次にパターンの3つ目です。

1つ目のパターンは1拍の先頭

2つ目のパターンは1拍の先頭以外

3つ目はというと

1拍に何も入れません

では、2拍目に何も入れない

を見てみましょう。

どうでしょうか?

2拍目に何も入れない(休符を入れる)

ことにより空白が生まれ、

リズムの乗りとしても前半は溜めて

後半にドン!

と乗るようなリズムが作り出せましたね。

これを逆にして後半に休符を入れれば、

前半に勢いよく乗る

前乗りのリズムが生み出せます。

なお、

今回は2拍目の空白をより活かすため、

後半に16分音符を入れました。

これらを組み合わせてさらに4/4拍子で

いくつかパターンを作っていくと

基礎の乗りを作り出すことができます。

シンバルの役割

シンバルも作る前に音がどのような印象を

与えるのかを説明します。

シンバルの音を聞いてみましょう。

よく使う

クラッシュシンバル、

オープンハイハット

クローズハイハット

の3つの音を聞いてみてください。

クラッシュシンバルの音

オープンハイハットの音

クローズハイハットの音

どうでしょうか?

シャーン!

シャン!

シャ!

といった感じで軽い感じがしますね。

バスドラムが体の芯に響くのに対して

耳に直接響く、残る感じがしませんか?

このため、バスドラムよりも

耳から直接情報を得るため、音としては

捉えやすいはずです。

これが何を意味するかというと

シンバルの音は、

バスドラムのリズムの乗りをより強調させる

という形だと考えています。

では、乗りを強調させるためにはどう作れば

よいかを次で解説していきます。

シンバルの作曲の仕方

では具体的な作り方に入ります。

原則としてバスドラムを作った後の作り方

とします。

作曲は自由ですが、基礎的な作り方として

ここではルールを決めてしまいます。

ルール

・バスドラムの乗りよりも細かく刻む

・なるべく一定のリズムで刻む

・刻むシンバルはハイハット

です。

先ほどのバスドラムの3パターンに

それぞれシンバルを重ねた例をあげてみます。

パターン1

バスドラムが4分音符なので8分音符で

均等に刻みました。

一番わかりやすいかと思います。

パターン2

2拍目、4拍目のバスドラムが8分音符

なので、その箇所だけ16分音符で刻みました。

ルール2つ目の

・なるべく一定のリズムで刻む

に一見反していると思われるかもしれません。

しかし、

2小節で同じリズムを刻んでいるので一定で

刻んでいると言って良いでしょう。

パターン3

2拍目の空白をオープンハイハットと

クローズハイハットの8分音符で刻みました。

芯に響くバスドラムが2拍目にはありませんが、

ハイハットで刻むことによってバスドラムの

リズムの乗りがより良く(強調)

されましたね。

ここまででハイハットの使い方はOKですね。

補足ですが、曲によってはライドシンバルでも

良いです。

色々試してみて曲にマッチする乗り、音を

作り出してみてください。

シンバルの最後としてクラッシュシンバルに

ついて触れておきます。

先ほど聞いた通り、シャーン!とハイハット

に比べて大きくインパクトがある音でした。

インパクトがあるため、

多用するとリズムの調和を乱します

そのため、

ハイハットと同じ使い方はできません。

これがルールの3つ目

・刻むシンバルはハイハット

にあたる理由です。

ではどこに使うかですが、

Aメロ、Bメロ、サビなどの

区切りの最初に1回入れる

が良いでしょう。

慣れてきたらインパクトを与えたい

ところに使うのも良いと思いますが、

インパクトを与えたいというのは、

曲次第なところがあるのでここでは

区切りの最初という例に留めておきます。

スネアの役割

スネアの音がどのような印象を

与えるのかを説明します。

やはりまずは、スネアの音を

聞いてみましょう。

スネアの音

スパン! スタン!

といった印象ですね。

耳にも響きますが、体に響く部分としては

頭よりな気がしませんか?

この頭らへんに響くとリズムとして

どうなるか?というところですが、

リズムにアクセントが付く

と言えるのではないでしょうか。

体でリズムに乗ってる時に

アクセントが付くとスネアの音は

頭が縦に動くような乗りになると思います。

恐らくドラムでリズムを作る上では、

バスドラム、シンバルよりは、音の数は

少なくなりますが、

アクセントを付けることによって

リズムの乗りがさらに良くなるので

効果的に使いたい音となります。

スネアの作曲の仕方

作り方ですが、

スネアの基本的なパターンは

ある程度限られてくるので

基本的なパターンをいくつか紹介します。

パターン1

2拍目、4拍目に入れる

パターン2

3拍目に入れる

これらの基礎に対してちょっとずらしたり

空けたり(スネアを入れない)することによって

オリジナルのリズムの乗りが作れます。

補足:タムの使い方

バスドラム、シンバル、スネア

この3つでドラムのリズムパターンの基礎は

作れます。

しかし、ドラムにはまだ音が残っていますね?

ドラム譜の読み方はちょっと特殊!音符、記号にも注意

そうです。タムです。

タムは基礎のリズムパターンに組み込まれる

ことはあまりありません。

しかし、

存在はしているので使いどころはあります。

フィルイン、ドラムソロといったところが

あげられますが、どちらかというとフィルイン

と覚えておいた方が使いどころが多く応用も

きくのでフィルインとします。

フィルインは、Aメロ、Bメロ、サビなど

曲の展開が変わる時に

これから変わるぞという

準備段階のようなものです

各展開の前の1小節前の中に入れるパターン

が多いです。

ドラムという1つのパートに注目してみると

あるリズムパターンから別のリズムパターンに

移るつなぎの部分と言えます。

フィルインだけでこのコンテンツと同じだけの

説明になりかねないので、

ここではあくまで補足として取り上げ、

一例だけあげてみることにします。

1小節目がフィルインで、

2~3小節目は基本リズムパターンです。

補足:ジャンルによる違い

音楽のジャンル分けにリズムの違いは

大きくかかわるためここでは全ジャンル

について取り上げることはできていません。

ジャンル別の作り方についての詳細は、

別途触れたいと思います。

今回取り上げたのは、ジャンルでいうと

ポップス、ロック

といったところをイメージした例としました。

最後に

ドラムが担う役割は3要素のうちリズム

のみですが、その分リズムを構成する種類が

多く若干長めの説明となってしまいました。

いかがだったでしょうか?

1回読んで作るだけではなかなか思い通り

に作ることは難しいと思うので、

読んで実践することを繰り返して

みてください。

慣れてくると自在にリズムパターンを作れる

ようになり、曲の土台がしっかりするように

なっていきます。

SNSでもご購読できます。